2018年10月18日木曜日

在馬インド人の視点を探る

妻が日本から送ってくれた小包がPBTに届いた。さっそく、小包を開け、私が注文した本を手に取った。まずは、『多民族国家マレーシアの国民統合ーインド人の周辺化問題』(山田満著/大学教育出版・2000年発行)である。

まだ序章だけしか読んでいないのだが、なかなか面白い研究論文である。1国単位では、マレーシアが最もインド系移民の多い国家らしい。(2000年発行なので変化はあるかもしれないが…。)KLに住んでいると、6:3:1というマレー系、中華系・インド系の大まかな人口比率が、少しばかり違い、中国系とインド系がもっと多く感じるのだ。3:5:2くらいか。

私はインド人の知り合いも多い。650番のバス友であるナイスガイ。紳士であり、自分が腰が悪いのに平気で席を譲る。尊敬できる人だ。同じコンドに住むメイバンクに務める壮年。彼も又紳士である。PBTの清掃を一手に引き受けてくれている女性。彼女は実に働き者で、人柄も素晴らしい。その他にも挨拶を交わすインド系の人々は多い。

ところで、昨日帰宅途中のバスで、近くに立っていたインド人女性が突然倒れた。周囲の人々がすばやく反応した。優先席の女性に席を譲るよう訴える中国人のおばさん。倒れた彼女を2・3人の男性がかかえて、優先席に座らせた。すると、インド人男性が水を手に彼女の顔めがけて投げかけた。インド式の意識を回復するための行為であったようだが、私にとってはまさに異文化体験であった。周囲のインド系の人々も的確な行為だと認めているようだった。強烈な行為だったが、彼女は昏睡状態から抜け出した。

インド系の人々は実に面白い。コンドの裏手にヒンドゥー寺院というか祠があって、毎朝、チリンチリンと鐘が鳴る。モスクから流れるアザーンもいいが、チリンチリンもいい。さて、インド系の人々から見た国民国家マレーシア。楽しみである。

今朝6時くらいに帰宅した妻が作ってくれた晩ご飯は、チキン・カレーだった。(笑)

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