2018年10月16日火曜日

ウクライナ正教会の独立

https://life.bodo.ua/interesnye-mesta/turisticheskie-mesta/3364-vladimirskij-sobor-kiev
先日、イスタンブールの総主教庁が、主教会議(シノド)を開き、ロシア正教のウクライナ正教会への管轄権を認めないとする決定を行った。正教会(オーソドックス)は、ローマカトリックと異なり、民族ごとの独立性が高いと私は学んできた。したがって、ウクライナ正教がロシア正教の元にあったこと自体が驚きなのだが、ソ連時代の国家的な統制が生きていたのか、と思う。ロシア正教は、正教会の盟主だという自負が強いだけに、今日、総主教庁との断絶を宣言した模様。

よく調べてみると、ウクライナ正教会には、キエフ総主教庁と、モスクワ総主教庁とに別れている。前者が、今回話題となっている正教会組織(規模はモスクワ総主教庁より大きく、国内最大)で、以前はモスクワ総主教庁が合法性を認められていたという。

また、ウクライナ西部は、佐藤優氏の指摘もあるように、カトリック教会(帰一教会/東方典礼カトリック教会)があり、オレンジ革命などでは反ロシア勢力となっていた。このあたり、かなり複雑で、私はまだまだ勉強が足りないところだ。

非常に単純な見方をすれば、ウクライナの情勢について、ロシア正教以外の東方正教会は、ウクライナの味方についたということであろう。ウクライナのカトリックも反ロシアなわけで、ウクライナ西部と、ロシアの反目はさらに厳しくなるだろうとだけはいえる。

この問題は、もう少し事情が判明してからまた考えたいと思う。

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