http://artgallery.co.jp/shop/tezuka_hanga.html |
今年は昨年と違った日本の人物が研究発表のテーマになっていた。その中でも手塚治虫というのは、なかなか面白いと思う。彼らが研究発表時に挙げた代表的作品は、鉄腕アトム、ブラックジャック、リボンの騎士であった。うーん。手塚作品は莫大なので、どれを選ぶかとなると悩むが、私はリボンの騎士を外して「火の鳥」を入れるべきだと思う。
手塚作品は重要なテーマがそれぞれあって、その内実に迫るモノが多い。私は手塚ファンであるとは言えないが、「火の鳥」の大テーマである「生命」はかなり重く、各編もシチエ-ションがそれぞれ豊富で名作中の名作だと思う。
鉄腕アトムに関しては、「少年」という価格の高い月刊誌に連載していた関係で、実はあまりなじみがない。有名な割にアニメも案外見ていなかったりする。当時の労働者階級の息子には高嶺の花のような漫画だった。
不思議なテーマだと思うのは「ジャングル大帝」である。あえて、生態系の頂点に立つ肉食獣のライオンが草食に移行するという、かなり無理なテーマである。トップに立つということの苦悩を手塚治虫は描こうとしたのかな、などと邪推する。
意外に研究発表するのには難しい人物のような気がするのだ。
0 件のコメント:
コメントを投稿