2018年1月20日土曜日

恩人 夏木陽介氏 死す。

https://blogs.yahoo.co.jp/f
usacyuu3536/12519300.html
日本語を学びに来るPBTの学生に、何故日本語をやろうとしたのか?と聞くと、アニメや漫画、ドラマなどの影響である場合が圧倒的に多い。これは、前々任校の姉妹校・アメリカの日本語コースの生徒達とも共通している。私は、これは十分な動機だと思うし、何を隠そう私が教師になろうとしたのも、子どもの頃に見たドラマの影響なのである。

「これが青春だ」というTVドラマ、「これが青春だ!」という東宝の映画。この青春シリーズの影響が最も大きい。前者の方は竜雷太主演であり、後者は夏木陽介主演である。破天荒な主人公が劣等生を部活動を通して、自信を持たせていくところなどは、実に良く似ている。前者はサッカー部であり、後者はラグビー部である。実は私は運動の方はかなり苦手で、結局運動部には所属しなかった。もし、私に運動能力があれば、ラグビーを選んでいたと思う。それは簡単な理由で、竜雷太もいいが、私は夏木陽介になりたかったからである。結局、指導できるほどではなかったけれど、サッカー部やラグビー部の顧問をしていたのはそういう理由なのである。ドラマでは英語の教師であるが、私は社会の教師であり、だいぶイメージは異なる。だが、夕日が沈む海辺で、生徒を引き連れて夕日に向かって走っていくような「教師の感覚」は、マレーシアに来てからも持ち続けていた。(かなりエアーギター的ではあるけれど…。)

そう、私がなりたかった夏木陽介が死んだ。81歳だという。彼は自分の演じたドラマのお陰で教師になった人間がいると思っていたかどうかはわからない。だが、一言、「あなたがいなければ今の私はありません。ありがとうございました。」と恩人に言っておきたい。心から、ご冥福をお祈りいたします。

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