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そんなMSNで、今日付の加藤嘉一氏のコラムが面白かった。ダイヤモンド・オンラインからの引用だが、全文読める。先日の中国・杭州でのG20で見せた中国政府の本音の話である。杭州の市民は、政府から有給休暇を与えられ、中国国内の無料観光パスをもらったそうだ。要するにサミット中は留守にせよということらしい。しかも、見栄えのいい公務員は市内に残り、観光客を装えという指示がでたとか。凄いな。なんでもあり。そこまでして、中国が、このサミットにかけていたことは、政治的なこと(特に南シナ海の問題)は避け、経済問題を話し合う場とすること。それも現在の経済の失速を中国が原因だという発言を封じ込めることだったという。加藤氏はその中国の本音を、ひとつひとつ丹念に検証している。
…要するに、タイトルにあるように、「中国は世界で孤立したくはない」というのが本音だというわけだ。
…昔、中国が、まだまだ貧しく、改革開放に向かって扉を開け出したとき、妻と息子(まだ中学生だったと思う。)と3人で、上海から南京までパックで旅した。その時のコーディネーターが何度も言っていたコトバがある。「中国は、唯物弁証法ですから。」これは、マルクスの弁証法的唯物論を意味している。その基盤であるヘーゲルの弁証法は、「矛盾」がキーワードである。矛盾が見えない段階から露呈し対立しつつも止揚していく、という一連の流れが、今の中国だと彼は言っていたのだ。そのコーディネーターは文革の最後の紅衛兵だったと告白した。その彼が日本語を学び、日本人旅行者のガイドになっている。まさに走資派そのものなのだが、彼はその矛盾を当然あるものとして、「中国は、唯物弁証法ですから。」と言ったのだ。それ以後、ことあるごとに彼の口から、このコトバが飛び出したものだ。言うなれば、中国流の極めて都合のいいロジックでありレトリックである。
…ふと、そんなことを、このコラムを読んで思い出したのだった。
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