http://www.chunichi.co.jp/s/article/2016052790181843.html |
オバマ大統領がサミットを終えて、広島を訪問し、ちょうど被爆者のご老人と話しているところだった。もちろん何を語っているかはわからない。だが、何度もご老人と抱き合ったり、握手している。
日本人として、まさに歴史的な瞬間である。米国大統領が原爆を落とした地に立ち、少なくとも被災者と同じような感情を共有するというシチュエーションを、偶然私は、目にしたわけだ。しかもマレーシアという異国の地でである。
国際政治上のパフォーマンスだ、プラハから広島まで7年、今やレイムダックのオバマ大統領にとってのシナリオ完成、というクールな見方も私は所有しているが、実際のところ、この映像を見ていて感動した。こういうパフォーマンスが出来てこそ、米国大統領なのであろう。
政治家は、公人である。オバマ氏個人がどういう考えを持っていようと、米国の国益がまず優先されるはずだ。実際、岩国の米軍基地に着いて、かの地の兵士を激励している。三軍・海兵隊も入れて四軍の長たる大統領もまたオバマ本人なわけである。
メディアはいろいろ言うんだろうなあ。だが、どうあれ、現役の米国大統領・ノーベル平和賞受賞者のオバマ氏が広島に来た。原爆資料館も早足だけど入館し、平和公園に立ち、献花し、被爆者のご老人をハグして慰めた。そのココロの推測など、どうでもいいではないか。その現実を良しと私はしたい。
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