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Islamic Arts Museum Malaysia |
私がクアラルンプールで、最も行きたいと思い続けていたところ、それは、レイク・ガーデンにあるイスラム美術館(Islamic Arts Museum Malaysia)である。実は、タマンデサからは、そんなに遠くではない。いつもの650番のバスで、KLセントラル駅まで行く。これまでに3度行ったので全く問題ない。(笑)その後、駅でKTMコミューターという鉄道公社が運営する近郊電車に乗り換える。これで、ひとつ向こうのクアラルンプール駅まで行き、そこから北西に徒歩10分である。(要するにミッドバレー駅から2駅なのである。複路はランチと買い物があったので直接ミッドバレーに戻ってきた。)
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歴史のあるクアラルンプール駅・今はセントラル駅に多くの役割を譲っている。 |
ところが、これがなかなか大変だったのだ。クアラルンプール駅は、歴史のある駅で、だだっ広い。詳しい行き先看板など皆無なので、結局出るところを間違った。他の人について行って、レイク・ガーデン内には入れたものの、完全に迷ったのだった。(またまた、グーグルマップも役に立たなかった。笑)掃除のおじさんや屋台のお店の人に教えてもらい、なんとか国立モスクまでにたどり着いた。美術館はその近くだという。この辺は、いつもながらのマレーシアの人々・バンサイである。
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美術館の窓から撮影した国立モスク |
国立モスクはクアラルンプールの観光名所の1つらしく、外国人観光客らしき人々がウロウロしている。異教徒でもモスク内に入れるみたいであった。ただし、ムスリムの衣装を身につけて、というシステムである。昔々、NYでシナゴーグに入るのに共用のキッパを被らされたようなものである。(但し文字通り、大袈裟であることは間違いない。)さすがは、国立のモスクである。今日は、あくまでイスラム美術館に行くことが目的なので、モスク入場は次回(おそらく妻とともに…。)に回すことにした。
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文字どうり、大袈裟・紫色のイスラムの服装で入場するみたいだ |
イスラム美術館も、いかにも、といった外国人観光客が多かった。つまりは白人の人々である。館内は広々としていて気持ちがいい。展示も期待どうり素晴らしいものばかりだった。イスラムに集約された美術館であるから、当然、見ごたえのある素晴らしく美しいコーランがどどど~と展示されていた。ユダヤ系のトーラーもそうだが、こういう宗教書に投入された人間のチカラというか、その熱意が半端ではない。まさに圧倒的迫力である。
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世界各地のモスクの模型展示から |
わかりやすい展示だったのが、世界の代表的なモスクの模型群である。これは、もう理屈抜きに素晴しい。イスラエル博物館に、世界のシナゴーグの展示があったが、同様のものである。こういう展示、子供にも面白いようで、小さな子供たちが走り回っていた。岩のドームがあるのは当然として、マリのジュンネのモスクがあったりして…。こういう模型というのは、童心に帰って、なんか嬉しくなるのである。
さらに、イスラム文化の展示もなかなか見応えがあった。中国の回族が注文したのか、創ったのかわからないけれど、アラビックが描かれたチャイナ(陶磁器)を初めて見た。これはレアだと思う。イスラムの世界地図は当然メッカが世界の中心であるのだが、南が上で、北が下に描かれていた。有名なTO図に似ているけれど非なるものである。イスラムのタイルの設計図も凄い。(上の画像)幾何学文様の妙である。
ホント、なかなか見ごたえのある美術館であった。(興味のある方には超オススメ。)復路は、次回のために、慎重にクアラルンプール駅からの徒歩・最短コースを確認しながら帰ったのであった。(笑)
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