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資源のない貿易中継地であったシンガポールの経済成長は、安価な労働力を利用した縫製工業から始まった。リー首相の打った経済政策は、まさに開発経済学のセオリーどおりである。しかし、やがて国民の低賃金への不満が高まる。だが、リー首相は賃金を押さえたまま、国富を先端産業への投資に振り向けた。今のシンガポールは、この時の経済政策の賜物だというのだ。
一方、カンボジアは、同様に安価な労働力・縫製工業で飛翔したのだが、国民の低賃金への不満に政府がすぐ答えた。だが、この政策は裏目に出る。後発の他国に仕事を奪われる羽目になるのだ。以来、カンボジアの経済成長は不調に陥ることになる。
シンガポールの経済政策が正しく、カンボジアの経済政策が間違っていたというわけではないだろうが、リー元首相の「時」を見る目、「先」を見る目が優れていた、と言えるのだろう。
開発経済学を少しばかりかじっている私だが、こういう事例を聞くと、まさに目からウロコである。
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