2015年3月26日木曜日

卒業生からのメールへの返事

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校内の人事もほぼ固まった。来年度、私は人権主担となった。所属は教務部である。3年間連続で担任をしたら、担任を忌避してよいという校内のルールもあるが、同じ年齢の学校長には4組を越えるクラスをもう作れない。最後にしたいという我儘を通させていただいたわけだ。しかしながら、さすがに人権主担を断ることはできなかった。ところで、後で知ったのだが人権主担は、校内の主任の先生方が協議する会議にも出席が義務付けられている。今日は、その会議に出た後、新1年生の教科書や制服購入などの準備・手伝いをしたり、新年度の時間割の準備をしたりしていたわけだ。まあ、雑務の嵐である。(笑)実は、私は案外、こういう雑務、嫌いではない。いくら歳を重ねても、傲慢になってはいけない。やれることを地道にやっていくことが大切だと思っている。

ところで、時間割作成の準備を面談室でしていると、メールが入った。先日卒業したS君からである。「この四年間教師になるために読んでおくべき本ありますか?」という内容だ。うーん。ちょうど、理科の若手のI先生が新学年の情報を伝えに来ていてたので、相談してみた。「このメールに、どう答える?」少し考えたI先生は、「沢木…」とつぶやいた。「そうやな、沢木耕太郎、深夜特急。」「ですねよ~。」と見事に意見が一致したのだ。

教師になるなら、まず世界を見て欲しい。大学時代にどこでもいい、貧乏旅行に出るべきだ。深夜特急は、まさにそのバイブルである。たしかに内容は、最初はマカオで博打に熱中するし、今は全く行けないアフガンのカブールにも行く。もう時代が違うかも知れない。だが、これを読めば、気分はバックパッカー、猛烈に世界に出たくなるのだ。

多感な時代に世界を見ておくことは、このグローバルな時代に、最も必要なことだと思う。そのためのバイブル、深夜特急。メールの回答としては悪くないと思う。

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