2015年1月30日金曜日

イチローのコトバに共感

イチローが、マイアミのマーリンズに行くことになった。どこであれ、またイチローの雄姿が見れることに私は大きな喜びを感じている。昨日、東京で入団会見が行われた。TVで見たイチローは、ファンにメッセージをと言われて、少し考えた後、「新しい場所に行って、新しいユニフォームを着てプレーすること決まりましたが、これからも応援よろしくおねがいします…とは僕は絶対言いません。応援していただけるような選手であるために、自分がやらなくてはならないことを続けていく、ということをお約束して、それをメッセージとさせていただいていいでしょうか。」とのべた。

そうなのだ。それでこそプロである。

よく、定期考査の際、授業の感想を最後に書かせる先生がいる。だいたい生徒は、そこで先生にお礼を述べたり、称えることが多い。なにかそれを強要しているようで私は大嫌いだ。だから3年生の学年末考査でかす論文試験でも、そういうことは一切書くことを禁じている。

教師は批判を受け入れることは極めて重要だ。だが、礼讃されることを欲することは堕落である。私はそう思っている。信頼される行動をとることはあたりまえ。礼賛されることは全く必要ない。

だからこそ、イチローのファンへのコトバ、実にすがすがしく感じ、私は共感するのである。

ところで、今日3年生の授業がすべて終了した。今年も、お世話になった先生方に礼をつくして最後の挨拶を行うことを、クラスのリーダーたちに含ませておいた。これは巧言令色ではなく、人としての道だ。あたりまえのことだと思っている。今や、4組では、それをちゃんとやったかなどと確認する必要もない。

いよいよ来週から学年末考査である。教室の清掃をするのに、金曜日の掃除当番だけでは無理がある。みんなで協力してよろしくたのむ、との一言で、クラス代表や団長や、多くのメンバーが手伝って、試験を受ける空間を創造してくれた。こういう行動こそ、彼らからのメッセージである。私は、それが何よりもうれしい。

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