2015年1月2日金曜日

「かもめ食堂」を見る。

昨夜、妻が「かもめ食堂」という映画を、KBS京都で見ていた。KBS京都では、昼間も「大阪ハムレット」という映画をやっていた。主要地上局ではバラエティ花盛り。地方局としては、せめてマイナーだが、良い日本映画を正月の茶の間に、というコンセプトなのだろう。これが、なかなかよかったのだ。

と、いっても、ずっと「高校生のためのアフリカ開発経済学テキストV.6.01」と執筆しながら、ちらちらと見ていたのだが…。

「かもめ食堂」は、フィンランドが舞台だった。ヘルシンキの日本食堂に、奇妙な縁でつながる3人の日本女性が織りなす不思議な映画であった。フィンランドの北欧的な奇妙な生活感が新鮮である。

特に印象的だったシーンは、荷物が届かない女性が、フィンランドの森に行く。そこでキノコをたくさん見つけるのだが、結局すべてのキノコを持って帰れなかった。どこかに忘れてしまったのだという。そして、ついに届いた荷物を開けると、そこにキノコだけが入っているのだ。彼女が、そのことを航空会社に電話していると、いつも散歩しているオジサンに猫を託される。まだまだフィンランドにいるべきだという、極めてフィランドの妖精の仕業のような不思議な話だが、この逸話が全く不自然ではないのだ。

妻の感想は、「この映画の流れるようなリズムが心地よいのだ。」とのこと。うーむ。言い当てて妙である。

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