先日(15日付ブログ参照)報告した、アクティビティ「未来予想図」は、結局3クラスで実践した。文Ⅰ(進学クラス)の1クラスだけ、2時間連続で行った。前回は中途半端な終わり方をした。生徒が最も推進するべきという項目が3つに分かれたまま終わってしまったのだ。それは、以下の3つである。
1.世界のエネルギーの50%が、クリーン・エネルギー(太陽光・風力・地熱・水力など)で発電されるようになり、自動車も50%が水素を燃料とする燃料電池車となり、地球温暖化がようやくストップした。
2.遺伝子工学の進歩で、まったく新しい食肉用の家畜が生まれた。短期間でしかもまずかな飼料で大量の食肉の生産が可能になった。
3.グローバル化が進展し、ますます経済格差が拡大、各地で暴動が起こった。アメリカ合衆国では、ついに高額所得者に対し、所得税(90%)が課せられた。それでもなお、資産が増え続けているので今度は資産に課税することが検討されている。その税金は、国内の貧しい人々や世界の途上国開発に使われる。
教室の机の配置を、左右に分けてディベート風にして、1項目ずつ賛成・反対で討議することにした。項目ごとに席を移動する。これがなかなか効果的だった。
1の論点は、温暖化の是非になりそうだったが、私が修正した。クリーンエネルギーのコストの問題や、燃料電池の希少金属の問題などにすると、討議が沸騰した。
2の論点もは、人口の爆発と遺伝子工学の是非になるだろうと思ったら、これまた変な方向に向かってしまう。(笑)
3の論点は、全世界の1%(そのうちの30%がアメリカ人)が世界の50%の富を独占している事実がよくわからないらしい。また資産も不労所得が多いことが不明確である。(笑)結局、うまくかみ合わなかった。
こういう討議は、普段の問題意識や様々な知識が要求される。とはいえ、かなり真剣に取り組んでくれた。最初はどうなることかと思ったが、まあ満足している。
2015年1月20日火曜日
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