2015年1月25日日曜日

ボコハラム 192人解放?

このところ、アクティビティの報告やクラスの動きなどをエントリーしてきた。ナイジェリアのボコハラムは、その間チャドやカメルーンに侵攻したり、連日のようにナイジェリア北部の村を襲撃したりとますます暴力的になっていた。そのボコハラムが、北部の村で拉致した女性ら192人を解放したという報道が流れた。

ちょうど昨日の白戸圭一氏の講演で、テロと紛争の相違について学んだばかりである。ちょっと気になることがあるのでエントリーしたい。テロ組織は、領土を重視しない。大衆との関係も軽視あるいは無視し、心理的な恐怖心を与えるだけだという。まさに、ボコハラムそのものだ。しかしながら、この解放はちょっと異質である。何を意味するのか。

私は、イスラム国との関わりの中で、領土的野望をもったのではないかという疑義を持ったのである。ボコハラムによるアフリカの飛び地的イスラム国化。だからといって、一気に住民にやさしくなるわけではないだろうか、国家として存立するためには、破壊と恐怖だけでは不可能である。

白戸氏はボコハラムをイスラム過激派ではなく単なる犯罪者集団と見られていたが、実際のところイスラム国の指示が出ているのかもしれない。なにせ彼らは、どういう理由であれ、イスラム国のカリフを認めているのだから。

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