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彼の言葉である。「イスラム教徒もキリスト教徒もユダヤ人もみな兄弟だ。ともに寄り添って困難を克服しなければいけない。」彼に、勲章をという声も出ているという。
一方、同じ朝刊に、エレサレム支局の大治朋子氏の「ユダヤ人・最後の砦」というコラム(発信箱)が載っていた。イスラエルは、早くから欧州でのテロを予測していたことが書かれている。欧州では最近反ユダヤ主義が再燃している。特にフランスでは、昨年のガザの戦闘を期に大規模なデモが起きたり、シナゴーグが襲われたりしている。身の危険を感じてイスラエルに移住したユダヤ人の数は昨年7000人以上に上り、一昨年の倍以上に達したという。
ナチスのホロコーストの時代と今の最大の違いは、ユダヤ人が仮に世界中で迫害を受けても、彼らを必ず受け入れるイスラエルという国があることだろう。イスラエルとパレスチナの紛争は宗教というより土地をめぐる争いだと感じることが少なくない、と大治氏は言う。イスラエルはユダヤ人にとって「最後の砦」だ。そのことを常に意識しないとイスラエルを正確に理解することはできないと改めて感じていると結ばれている。
…最後に、もう一度、マリの男性・ラサナ・バティリ氏の言葉を噛みしめたい。「イスラム教徒もキリスト教徒もユダヤ人もみな兄弟だ。ともに寄り添って困難を克服しなければいけない。」
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