2010年4月12日月曜日

サバイバルイングリッシュの話


 今日は朝から、学研都市線がまたまたトラブって超満員電車の登校となった。今日から本格的な授業が始まるというのに…である。今日の時間割は1・2時間目が、新1年生の地理Aである。30年目とはいえ、初めての生徒なので、それなりに緊張する。4限目は日本史B、金曜日に授業を1回したのであまり緊張しない。7限目が現代社会で国語科A組。これも初めての授業である。50分授業が4発。かなり疲れた1日であった。社会科の授業と言うのは、まず興味を持たせることが大切であると思う。だから、次の授業を楽しみに思ってもらえるよう、特に第1回の授業での『つかみ』がプロフェッショナルとしての腕の見せ所である。
 7限目の現代社会の授業では、地球市民の記憶の話をして、ちょっとアメリカの話を入れてみた。R66を見に行った時の話である。ロスまでタイ航空で行ったのだが、ここから、地下鉄でダウンタウンまで行った。「地球の歩き方」には、絶対やめるように書いてあるルートである。途中治安の悪い地域を通るからだが、そこで、こんなことがあった。
 この辺は地下鉄というより地上の鉄道なのだが、ある駅ででっかい黒人が乗ってきた。それも『ニシキヘビ』を首に巻いて、である。私は当然偽物だと思っていた。黒人の家族が座っていて、ちっちゃい女の子が、「おにいちゃん、それホンモノ?」と聞いた。蛇の頭の部分は、彼のシャツの胸ポケットに入っている。で、彼はニヤッと笑って、頭の部分を出した。舌がチョロチョロと出ているではないか。「ひぃえー」と私はのけぞった。女の子もその家族も奇声をあげた。彼は、またまたニヤッと笑って次の駅で降りたのであった。なるほど、「地球の歩き方」もたまには、本当のことを書くのだと思った次第。
 ロスのダウンタウンから、アムトラックというUSのJRのような列車に乗ってメキシコ国境の街サンディエゴへ向かった。全車2階建。<今日の画像は、そのサンディエゴの駅とアムトラックである。>貧乏旅行だったので、安宿を探した。YMCAは部屋が気に入らず、結局3時間ほどウロウロして1泊$30の安いホテルにリュックを置いた。今時クーラーなし、扇風機と白黒TVである。(笑)汗を拭いてベッドに腰掛けた。バキッという音がした。なんとはずした眼鏡を壊してしまったのだった。裸眼でも車は運転できるので支障はないが、地図や文庫本が読めない。カウンターのベルを鳴らし、オーナーに近くの眼鏡屋の場所を聞いた。オーナーの書いた地図をもとに慌てて行ったが、もう閉まっていた。サンディエゴから、レンタカーで走ったのだが、なかなか眼鏡屋が見つからない。(まあ運転中そんな余裕がないのと、田舎ばっかり走っていたし、ラスベガスは夜だったし…)で、結局6日後にサンディゴに戻って、また同じ安宿に1泊した。そして、ついに眼鏡屋に行けたのだった。その前に辞書を見て英作文をした。『眼鏡が壊れたので修理してほしい。』しかし、その紙を忘れてしまったのだった。(何してんねん!と自分で突っ込みを入れた。)結局、私は、眼鏡屋のオバサンに、壊れた眼鏡を見せて、こう言ったのだった。「Help me!」
 なかなかいい『つかみ』となった。地球市民は語学力ではない。多くの多文化と共生する”意思”なのだ。

6 件のコメント:

  1. 安いホテルは結構楽しいですよね。
    中国に行った時には高級ホテルに泊まりましたが、
    別に思い出になることないですからね・・

    $18で泊まったブルックリンのホステルではMIT卒の超高学歴貧乏さん(貧乏か知らないですが、出会った場所が場所だったので)と出会えたり、ボストンのホステルでは韓国人の女の子と話ができたり思い出深いイベントが結構あります。

    英語はホントにツールですね。初期の恥ずかしさを我慢さえすれば日本人なら誰でも話せるようになると思います。一生懸命英語を勉強するのはもちろん大事ですけど、その前に英語を使って誰と何について語らいたいのかを考えるのかはもっと大事だと思います。

    返信削除
  2. まるで、先生の授業を受けているような内容でした。
    困った時は、どうにかして伝えたいと思うものですね。

    言葉<気持ち だということが良く分かりました。

    返信削除
  3.  安宿はいいですよね。海外に出るのは、基本的に『非日常』の魅力でもあると思います。ワシントンD.C.のユースでも様々なことがありました。また書きますね。MIT(マサチューセッツ工科大学)の貧乏さん…か。いいなあ、そういう人。

    返信削除
  4.  凄い短時間にコメントが…。YUKIMI君、コメントありがとう。哲平さんにコメント書いてる間に…。びっくりした。チャットみたい。

    返信削除
  5. こんばんは。
    卒業生のLEEです。

    僕も、カザフスタンのサウナで眼鏡をつぶしたことがあります。アルマティの市場でPurodacuts of Osaka, Japanと書いた接着剤(ちなみに作ってる会社の住所が中央区久宝寺で感動しました)を見つけて直したのですが、やっぱり駄目でその旅の途中で西安の眼鏡屋で新しい眼鏡を買ったことがあります。

    旅の途中は眼鏡がよくつぶれますよね・・・。それ以来僕は、どこかに行く時は絶対にスペアの眼鏡を持っていくようにしています。

    返信削除
  6. LEE君。笑えるねえ。速やかに読者に登録しなさい。インドの大学院の方はどうなった?

    返信削除