2010年4月11日日曜日

ブルキナの赤い土 その2


 今夜は龍馬伝を見るのをやめて、鉄腕DASHのソーラーカー日本一周完結編と6チャンネルの”ウガンダ”の井戸掘り&カマドづくりを、チャンネルを切り替えつつ見ていた。ソーラーカー・ダン吉は、7年5カ月やっていたらしい。最初から見ていたので感無量である。それだけ私も年をとったのである。そのまま見ていようかと思ったのだが、ウガンダの方が気になって結局6チャンネルに合わせてしまった。変な演出を民放はすることがあるので、好きではないのだが、思いのほか真面目に取り組んでいた番組だったので良かった。最近アフリカのニュースや、こういった番組がちょくちょく見られるようになり、嬉しい半面、ちょっと複雑な気持ちである。日本はアフリカに学ばねばならないこともある。先進国の傲慢な視線はどうも好きになれない。嫌味である。

 さて、TVを見ていて、Iさんの話をまた書こうと思った。<今日の画像は、私がブルキナで泊まったNPOの事務所前の写真である>子供たちの後ろにあるのは、井戸を掘る機械である。Iさんに言わせれば、もう役に立たないスクラップだという。庭には、パイプや先端のビットも置いてあった。Iさんは、ブルキナに来た当初、井戸掘りに情熱を燃やしていたという。村の長とのなかなか進まない話し合い、40℃を越える灼熱の中での作業、マラリアにかかったことも判らなかったという。大変な苦労をされたのだった。
 最近は、カンボジアで、せっかく掘った井戸がヒ素に汚染されていたりと、様々な問題も起こっている。しかし、井戸掘りは『人間の安全保障』の中でも重要な要素である。今日のTVを見ていて、全くの素人のIさんが50を過ぎてやっておられたことを思い出した。生半可な情熱ではない。

 その頃、Iさんはフランス語も満足にしゃべれなかったはずだ。今では全然問題ないが、最初は大変だったと言われていた。ひたすら頭が下がる思いである。私にとっては、フランス語地獄のブルキナであった。私もフランス語の初歩を勉強したのだが…。
 ブルキナに行く前に、こんなことがあった。その日も足が痛くて、寝る前に愚妻と愚息に足をマッサージしてもらっていた。「ありがとう」と言おうと思って、スワヒリ語で”アサンテ”と言ったつもりが、フランス語で”アシャンテ”と言ってしまった。愚息が「…?おかあさん、お父さんがオカシイ。『はじめまして』って言ってる!」と大騒ぎになったのだ。愚妻は「ついにボケたか…。」と吐き捨てるように言ったのであった。嗚呼、私のフランス語地獄は行く前から始まっていたのだった。   

2 件のコメント:

  1. ウガンダの番組をやっているのは、知っていたのですが、
    結局見れませんでした。
    録画しておけばよかったです。

    テレビを通じてしか見たことない世界ですが、
    1度自分の目で見て、肌で感じてみたいと思いを馳せるばかりです。

    私も中国語を勉強し始めてまもなく、ピンインという日本語で言うところのひらがなみたいなのを勉強しました。
    その時は、「英単語が読めない病」にかかりました。笑

    先生は、何ヶ国語話せるんですか?
    私も、色んな国の人に話しかけてみたいなーと思いますが、
    英語苦手意識が先行してしまいます。

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  2. 日本語はほぼ不自由ない。英語は準3級。(そんなんあったかなあ)スワヒリ語とフランス語は挨拶程度。(笑)挨拶をしっているだけで地球市民の記憶をゲットするのには十分。…かな。

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