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受験科目故に駆け足でやった3年生の倫理から見れば、それ以上の全力疾走である。「公共」は、倫理もしくは政経と合わさって共通テストの科目となる。倫理を選択する生徒には、そのエキスを、政経を選択する生徒には十分な学びを、私大組には教養として十分な知識を与えたつもりである。
余談になるが、最後の記述問題では、最も印象に残った日本の思想家を問うた。およそ60%位の生徒が和辻哲郎の間柄的存在を挙げていた。自分の経験と照らし合わせても妙に納得したと書いていた。学園は文武両道で、部活に頑張っている生徒が多いので、よけいに理解しやすかったのではないかと思う。
ところで、新カリキュラムに移行している2年生から、考査の試験内容の中で、思考性を問う問題と知識を問う問題でのそれぞれの点数の成績記録が求められる。この1年間、生徒には授業では伏せてきた文章や資料をもとに応用問題として問うたり、理解度を求めて深い設問をしたりしてきた。私のように非デジタルの採点をする場合、かなりややこしい。思考性を教育目標として文科省が掲げることに文句はないのだが、現場ではそれなりに大変である。
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