2023年12月20日水曜日

ロシア経済はインフレ傾向

https://honkawa2.sakura.ne.jp/8980.html
ロシア中央銀行が政策金利を引き上げたようだ。ウクライナとの戦争状態が影を落としているわけだが、まずは貿易黒字が減少していること。これはEU諸国への石油や天然ガスの輸出減、ならびに世界的な石油価格の下落によるもの、また武器弾薬の輸入増加が影響しているという見方が強い。ただ、G7などの経済制裁がロシアを大きく苦しめているのかというと、少し事情が違うようだ。EU諸国からこれまで輸入していた商品の代価産業が、ウクライナ紛争後活発化し、モスクワのマーケットでは品数は豊富らしい。そもそもエネルギーと農産物は十分自給できる国である。よって、景気は決して悪くはない。

マクロ経済的に見ると、ロシアの人口動態が最も重要な問題らしい。今回の戦争で、どれくらいの人口減になったのかはわからないし、戦争に伴い海外に逃れた人々もいる。今日の画像で、ロシアの人口ピラミッドを見ると、かなり歪(いびつ)であることがわかる。WWⅡでの被害、1990年頃の資本主義化移行に伴う混乱などが人口分布を大きく左右してきたが故である。今回の中央銀行が政策金利を引き上げは、当然のごとく、インフレ対策であるのは明白だが、実は人手不足が主因らしい。なるほどと、納得した次第。

0 件のコメント:

コメントを投稿