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候補としては、昨年末に読みかけの状態だったゆえに選に漏れた、橋爪大三郎「アメリカの教会ーキリスト教国家の歴史と本質」(光文社新書)がまず挙げられる。1月も18回も内容をエントリーした。それくらい有意義だったということである。今年は、アメリカの各種プロテスタント、英国国教会、カトリックの関係性などから始まり、ウクライナ紛争に関わって、オーソドックスとの相違などを学び、さらに年末にはカトリック関連の本を急いで読んだ。かなりキリスト教理解に力を入れた年であった。
一方で、日本史理解を深めることにもチカラを入れた。日本思想史とのからみだが、山内昌之・佐藤優「大日本史」、加藤陽子の「それでも日本人は戦争を選んだ」(新潮文庫)・「不識塾が選んだ資本主義以後を生きるための教養書」(中谷巌)とこの本にまつわる「からごころ」(長谷川三千子)、「日本人のための憲法概論」(小室直樹)などであるが、いずれも教材研究の重要な要素になった。
というわけなのだが、今年この一冊となると、松田素二先生編の「アフリカをまなぶひとのために」になる。なんといっても本年4月発行である。最新のアフリカの情報が満載の、多文化共生が避けられない現在、その解決と鍵としてアフリカの潜在能力に注目した学術書である。やっぱ、これだな。
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