高野秀行は、謎の生物が好きで、これまでにもいろいろな謎の生物を追い求めているある意味不思議な人だ。早稲田大学時代の「探検部」を大いに引きずっている。で、今回は、ネッシーと双璧をなす存在・雪男なのである。とはいっても、表向きは友人の先発隊として、ブータン政府との合同プロジェクトである生物資源調査なのである。
よって、付き添いには、ブータン政府のエリートである人々が同行している。とはいっても、さすがブータン。官僚の高慢さも傲慢さも持ち得ていない、なんとも気持ちの良い青年たちなのである。さらに登場する様々な人々も素晴らしく人がいい。日本と似ていて、しかも大いに異なる風土。実に魅力的である。こういう魅力的な印象に残った内容を少しずつエントリーしていきたいと思う。
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