第一章は脱原発を決めた国で、ドイツ、スイス、イタリア、ベルギー、台湾の状況が描かれている。第二章は原発の利用を続ける国として、フランス、スウェーデン、イギリス、ロシア、ウクライナ、アメリカ、中国、インドの状況が描かれている。第三章以下は、世界の原発を考える、福島事故と安全性、廃棄物はどこへ行く、原発ゼロということ、3E+S+2Pという考え方(3E+Sは日本政府の原発の必要性、2Pは国民の需要・牽引する政策というこの本の提案内容)。さらに付記として、スペイン、チェコ、フィンランド、リトアニア、カナダ、ブラジル、アルゼンチン、韓国、ベトナム、UAE、トルコ、南アの状況も紹介している。
2017年発行なので、少し前ではあるが、ロシア・ウクライナの原発事情や、エネルギー危機の最前線に立つドイツ、エコ・エネルギーへの依存が過ぎて危機を迎えているイギリス、さらに、韓国がUAEやトルコに原発を輸出するニュースがあったりして帯書きにあるように「意外とおもしろい」のである。
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