さて、社会科全体が変わろうとしている。新指導要領の件は先日エントリーしたが、その先駆けとして共通テストが大いに変わった。単に整理して暗記する能力より、資料を分析し、思考することを求められるようになったからだ。
上図は三崎高校で使っている地理のサブノートの演習問題である。①は酪農地帯なのだが、何故ここが酪農地帯なのか。それは、気候、地形と土壌、さらには社会的条件による。このあたりは、ケッペン気候区分で言うとDf(冷帯湿潤気候)で、日本で言えば北海道という感じである。一方、地形は五大湖周辺で、この五大湖は世界的に有名な氷河湖であり、氷食地形で土地は良くない。では社会的条件は何か?私なら、このあたりに移民してきた人々に着目する。こんな資料を見つけた。
https://www.businessinsider.jp/post-801 |
ちなみに、これも南隣のアイオワ州(IA)で研修旅行の付き添い時にホームステイさせてもらったミラー氏はルター派の熱心な信者で教会にも連れて行ってもらった。しかし奥さんは家で屋根の修理をされていた。彼女はアイルランド系でカトリックなんだそうだ。
ところで1990年は、MNのラオスが移民の首位を占めている。私はMNには行ったことがないが、隣のウシスコンシン州(WI)のキング高校に視察に行った時、ラオス人の女生徒と出会った。おそらくは難民として受け入れられたのであろうと思われる。そのWIの州のニックネームは「酪農州」で、州都ミルウォーキーでは、ホルスタイン柄の市バスが走っていた。
2000年以降は、全国的にメキシコ系(FLはキューバ)が移民の首位を占めていたりして、アメリカにおけるヒスパニックの増加が顕著であることもわかる。じっと見ていると様々なことが分かって実に楽しい。
こういう学習をこれからやっていくことになるんだろうなあと思う次第。
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