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大問1のテーマは冷戦。「公共」の問題同様、かなり多くの資料を読むことになる。冷戦から自由の問題へと展開、様々な時代の自由についての発問もある。さらに冷戦期の経済への問題へも発展する。今日の画像は、その最初に出てくる「自由への跳躍」という写真。
大問Ⅱは、近代化がテーマ。オスマン帝国憲法と大日本帝国憲法の対比、さらに清の欽定憲法も資料として登場。次に近代化における教育問題。フィヒテのドイツ国民に次ぐや森有令礼の資料も出てくる。最後に日本の義務教育の発展についての問題。
…これでもかというほどに資料が登場するのは、「公共」と同じ。これまでの歴史は、莫大な項目の暗記が主体であったので、かなりの違和感がある。さらに、これらの資料を読みこなすのは、かなりの知識が必要になる。基礎的な世界史と日本史の近現代の歴史の知識と、このような問題になれるための学習とが現場では必要になるだろう。
…この歴史総合という新科目の意義はよくわかる。だが、現場の負担は大きいし、論理的な思考が厳しい生徒の多い学校では、かなりの脱落者がでるような気がする。歴史学習が暗記のデパートのような存在であることに私は以前から批判的だが、いざこのような新科目のテーゼを目にして学校間格差を意識してしまうのも事実である。
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