https://manelite.jp/stagflation/ |
石油は需要においても供給においても価格弾力性が低い。(価格が下がっても供給を減らす事は容易ではない。)したがって、世界的に経済活動が鈍化しているにもかかかわらず、供給されており金を払ってでも売りたい(=ストックする施設がない)という状況である。
グローバリゼーションの深化で、サプライチェーンが様々な国の企業で構成されている。今回の禍で、多くの国の工場がストップあるいは減産しているので、完成品の供給は減少せざるを得ない。
すなわち、石油ショックの時とは逆で、十分石油はあるが、商品のコスト自体が供給減のために上がっていくということになる。石油ショック時とは違うカタチでのコストプッシュインフレになる可能性が高い。
一般の労働者は収入が減少しており、失業率もUPしている。需要自体も少なくともコロナ終息宣言がでるまでは上がらないだろう。というわけで、スタグフレーションが再来するだろう。
日本だけでなく、先進国は買いオペをやりだした。確認しよう、主語は日銀(中央銀行)であるから、買いオペ=市中銀行の国債を買い、その代金を市場に放出するわけだ。不況下のインフレに備え、マネーストックを増やしているわけだ。日本なら、1人10万円のバラマキを行うために財政を支えようとしているのだ。
ここは、個人も企業も息絶え絶えなので、政府が頑張るしかない。ケインズ経済学がここにきて仁王立ちしているようだ。
一応、この考察が基本的な観測かと思う。私の総合科目/経済学分野を学んだ学生なら十分理解できると思う。
日本語でも、英語でも、マレー語でも、中国語でもいい。是非コロナ禍に関係する経済観測記事をいくつか読んでみて欲しい。エコノミストの意見は様々だ。(社会科学の正解はいくつかあるわけで…。)それでいいのだ。大事なことは、自分で考察する事である。経済学部、経営学部の学生諸君へ。今、経済学が面白いぞ!こんなケースは今までになかった。マイナスをプラスに変換して学んでいこうではないか。頑張れ~。
https://diamond.jp/articles/-/233651
https://diamond.jp/articles/-/234295
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