2018年7月23日月曜日

PBTの話(49) 日本政党史

EJU対応の総合科目で、日本の政党史がある。私は基本的に留学生にここまで教える必要はないと思うのだが、範囲である以上教えなくてはならない。特に今年は政治学志望の学生もいるので、明日の90分+50分の授業でやろうと思う。問題は、その学習内容の精選である。
明治時代から始まって、自由民権運動、超然内閣、大正デモクラシーに至り、軍部政治へ。さらに戦後の55年体制。と、その前に日本資本主義論争に触れておかねばならない。
吉田・鳩山内閣から、高度経済成長期の池田・佐藤内閣、さらに三角大福中の派閥争いと族議員、ここでやっと中選挙区制の話が可能となる。三木・福田内閣後田中支配とその後の安中宮、最後の宮沢内閣で小沢らの反乱で小選挙区制を目差す細川連合政権になる。その後の自民党の連立時代…。民主党政権時代。ここで、政治主導の美名の元に事務次官等会議が無くなり、官僚の協力をえぬまま大震災を迎える。自民党の復活で、さらに官僚の人事権まで握り、今や忖度時代となってしまった。一方、議員の方も小選挙区制で党に生殺与奪を握られ、自由な発言を封じられている。

これが今回の講義内容である。もちろんパワーポイントをつくったが、無茶苦茶凝ってしまった。留学生に、日本史でもないのに政治家の名前を覚えさせる必要もあるまいと思う。適当に省きながらも、筋は抑えたつもりだ。先週からさきほどまで、ずっとこれにかかっていた。いやあ、久々の自転車操業である。

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