2018年7月29日日曜日

台湾と日本のビミョーな関係

昔、アメリカ旅行中(デンバーからサンフランシスコに移動中のユナイテッド航空)に、台湾のグループに出会ったことがある。中華系であることは明白だったが、本土なのか台湾なのかわからかった。結局向こうから話しかけられて、サウスカロライナに短期留学していた教員グループであることがわかり、長く会話を楽しんだ思い出がある。その時、私は、この国(地域)をどう呼べば良いのか、だいぶ悩んだ。台湾?チャイナ?チャイニーズ・タイペイ?
その時、彼らは台湾でいいよ。と言ってくれた。だが、この呼称については、非常に複雑な問題をはらんでいる。

ここ数日、台湾をめぐってのニュースが流れた。台湾への中国の圧力が凄いのだ。まずは、『東アジアユース競技大会』の台湾開催をめぐり、中国が横やりを入れてきた。ここで、台湾開催中止に日本は棄権した。他国は中国に従い、開催中止に賛成したのだった。
http://news.searchina.net/id/1664173?page=1

さらに、中国から突きつけられた航空会社への台湾という表記の変更問題である。多くの航空会社は、中国台湾(Taiwan,china)に変更、アメリカは、国名を記さず、ただ単に、台北や高尾とした。日本のナショナルフラッグ・JALならびにANAは、試行錯誤の上、中国・韓国・台湾をひとくくりにして『東アジア』として、都市名を併記する方法にした。
https://toyokeizai.net/articles/-/231277

うーん、実に日本的な玉虫色の措置だが、ホント、日本らしいと言える。この1つの中国問題は難しい。日本は、重要な親日国・台湾を切り捨てることはできないと思う。これは、心情の問題でもある。

アフリカでも、ブルキナファソが、ついに台湾と断交してしまった。空港で出会った、現地でレストランのオーナーをしていると自己紹介してくれた台湾のオッサンはどうしているのだろうか。現地には、台湾の開発した陸稲栽培の農業実験場もあった。あの農場もどうなっているのだろうか。そんなことを考えてしまう。
https://jp.reuters.com/article/burkina-taiwan-idJPKCN1IQ03I

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