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労相は、外国人労働者をなんとかして減らしたいらしい。現在マレーシアには180万人もの外国人労働者が滞在している。そのうち25万人と推定されるレストラン等のサービスセクターの雇用を減らすべく、「来年1月1日から外国人コックの雇用禁止」を打ち出した。調理師は全てローカル(マレーシア人:マレー系・中華系・インド系など国籍を有する者)であること、としたわけだ。しかし、多方面から、人手不足で小さな飲食店はどんどん閉店している、この政策はそれを助長するものだと猛反発が出た。で、さっそく「これは提案であって、すぐさま実施するわけではない。」と言い換えた。さらに、「この調理師は、ローカルフード店を意味し、外国料理店や高級料理店、五つ星ホテルのレストランは適応外である。」と、付け加えた。そそらく様々な業界から、無茶苦茶言われたのだろう。
…私自身は、大阪で教育に関するこういう滑稽な政策実施を何度もちらつかせられて、大きな憤りを感じたことがある。正確な情報収集とシミュレーションを怠り、思いつきで政策を発表されると現場が大混乱する。労相の狙いは理解しないわけではないが、こういう事を繰り返すのは権威の失墜、政治家の無能感に繋がると私は思う。
…このローカル調理師雇用政策は、以前から噂で流れていて、日本料理店の日本人調理師の士気を一時的に萎えさせたという話も聞いている。新規開店している日本料理店も多い。先日もタマンデサで、『じぇじぇじぇ家』という岩手県出身の日本人経営の店ができたばかりだ。変な名前というか、古いぞというか…。でも夢を抱えマレーシアで起業されているわけだし、頑張って欲しいと思うのが人情。こんな政策が噂になるだけで、胃が痛んだのではないかなあと思う。
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