2017年2月10日金曜日

奇祭 タイプーサム

先ほど、パトゥ・ケープから戻ってきた。M先生とご子息と3人で奇祭タイプ-サムを見てきたのだった。いやあ、びっくりした。極めて刺激的な祭である。黄色い衣装をまとった無数の人々が頭にミルクの入った缶を乗せて歩いている。そして、一人用の山車のようなものを担いだ人々を取りかこむように、楽団、山車のスタッフなどが何組も何組も集まってくる。問題はその山車を担いでいる人である。頬や舌、背中に釘や釣り針を刺し、苦行しながら、パトゥー・ケイプを目差して歩き、そして楽団の音楽に合わせて踊り(だいたいクルクル回る)、いすに座って休憩し、水をかけられたりしながら、少しずつ進み、最終的に長い階段を上って洞窟内にあるヒンドゥー寺院までたどり着くのである。
彼らが休憩しながら進んでいく光景を見て、私は日本のTVでやっているチャリティー番組の芸能人のマラソンをふと思い出した。実際KLからは20Km近くある。それを山車を担ぎ裸足で炎天下(それもマレーシアの…)を歩くだけでも十分、TVのマラソンを超えているような気がする。それに針をさしているのだから、壮絶である。山車ではなく、イエスの十字架のように手を伸ばして苦行している人もいた。ただ背中に莫大な数の釣り針で花や果物、ミルク缶などをつるして歩いてきている人もいた。とにかく、ヒンドゥー教の宗教的情熱が凄いのである。まさに奇祭。(今回の画像は、莫大に撮影した中から出来るだけ刺激の少ないものを選びました。)

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