2016年1月4日月曜日

毎日 サウジとイランの断交考

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正月早々、不安が的中した。サウジ政府が国内で活動していたシーア派の指導者をアルカイダ関係者とともに死刑に処したことに対して、イランで抗議に立ち上がったデモ隊がサウジ大使館を襲撃、これに対しサウジ政府はイランと断交すると発表した。

スンニー派とシーア派の対立がさらに加熱することは必至である。すでに、サウジ、イランにそれぞれ味方する勢力が各地で抗議デモを行っており、中東はさらに混迷を深めている。
http://mainichi.jp/articles/20160104/k00/00e/030/123000c

…スンニー派・シーア派の対立は、どうしようもなく根が深い。かの中田考氏は、スンニー派の法学者故に、少数派のシーア派が対立から手を引く以外にないと言っているほどだ。神定法の根本的なところで互いに対立している以上、仲裁する立場も存在しない。

…サウジとイランが直接戦争することはないと信じたいが、アメリカやロシア、はたまたイスラエルが絡んでくると極めてややこしくなる。イスラエルは以前、ちょうどイランの核施設とほぼ同じ距離にあるスーダンの軍需工場を空爆した前例(2012年11月)がある。(画像参照)イスラエルにとって、イランの核は最大の脅威である。自らの生存のために、この機を先制攻撃に使うかもしれない。

いずれにせよ、えらいことになった。南シナ海では、中国艦船がベトナム船を沈めているし、こちらの方も正月早々まさに不安的中である。

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