各クラスから集まったアンケートを学年と男女別計4冊に分けた。今回は、2年生がアンケート不参加だったので、1・3年分である。とはいえ、計16クラス分ある。(笑)その4冊を全体評価で分類、集計する。予想通り、生徒の評価は高かった。
印象に残った話は、各学年・男女とも、Mさんの柔道指導に熱心についてきた生徒の話である。彼はなぜ熱心なのか?それは彼がルワンダ虐殺の被害者で家族を殺された経験からきていたという悲惨な話である。生徒にとって、柔道は武道であるとともにスポーツである。ルワンダ人の彼にとっては、柔道は自分の身を守るための切実な手段であったわけだ。これもアフリカの現実である。
また、タンザニアの人々は学校で「体育」を教えてもらっていないという事も多かった。準備体操をしたら、とんでもないアクションをして流血した生徒もいたという。運動部が多い本校では、この話も衝撃的だったようだ。
およそタンザニアの貧困や柔道場の話、JOCVとしての苦労話や高校時代の話など8種類に分類した上で、4冊をそれぞれ集計してみたが、大きな違いは見られなかった。
全体の感想も、私から見ていいもの、興味深いものを集めてみた。ただ、自分は日本に生まれて幸せであるという「悪意のない」感想も多く見られた。これはどうしようもないところの素直な感想であるが、(M氏も同感だと思うのだが…)こういう感想を持たせるために、アフリカの話をしたくない。アフリカから学ぶことはいっぱいある。日本は豊かだからアフリカより優れているわけではない。私は、そう思っている。
とはいえ、M氏の講演は、生徒に大きなインパクトを与えていただいたようだ。これをいかに引き継ぐか、それは私の役目である。
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