著者のムクナ・チャカトゥンバ氏は、昨年逝去した、コンゴ人民共和国出身のパーカッショニストである。比較的裕福な家庭に育った氏は、ルバ人である。叔父はルバのパーカッショにストで、太鼓の叩き方を氏にのびのびと教えてくれたという。
太鼓の叩き方のコツは、腕の力は全く使わず、手首だけ、手の自然な重みを上手に生かすことだという。音は指先から出て行く、腕はもちろん、手でさえ指の支えにすぎないと書いてあった。うーん。言うはやすく…だなあ。
ルバ人の故郷は、南部であるが、幼年期に首都のキンシャサに移り、氏は、様々な民族の音楽に触れることができた。コンゴ人やロケレ人、サカタ人、ヤカ人、モンゴ人、バンバラ人…どの民族のリズも好きだった氏はこれらを吸収していくのだ。さらに、コンゴ動乱の関係で、キューバ音楽が入ってくる。氏はこれも吸収していく。CDには、そんな各民族のリズムが収録されている。これは、なかんか貴重なものだと思う。
リビングストン滝(コンゴ川下流) http://congotravelandtours.com/bas-congo-wild-west-livingstone-falls-and-river-rapids/ |
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