2015年10月11日日曜日

ユネスコ拠出金問題について

http://meguro-unesco.info/about.html
ユネスコの世界記憶遺産に、南京虐殺の資料が認定され、日本政府筋が、拠出金(アメリカが支払い停止している関係で、10.83%で第一位・任意拠出金を含めると昨年度は57億円)を一時凍結するというニュースが流れた。

たしかに南京事件で30万人が虐殺されたという中国の主張は、かなり眉唾モノであると私も思う。中国では、何より政治が優先されており、欧米や日本と価値観が違う。政治的な利用だという、一部政治家の主張もよくわかる。南京事件は東京裁判でかなり、被害者数などがかなり誇張されている可能性が高いそうだ。とはいえ、当時の様々な事情(東京裁判が単なる政治ショーであったという批判にも耳を傾ける必要があると私も思う。)があるにせよ、少なくとも国際社会で承認されてしまったものである。この東京裁判の資料が引用されているようで、これを現在覆すということは難しいとも思う。確認しておくが、私はこの資料が、記憶遺産登録されるのは賛成できないと思っている。もう少し日中で精査して、双方が納得できる世界の記憶遺産にふさわしいものにする必要があると思うのである。

とはいえ、拠出金云々という日本政府の対応は、極めて反知性的だ。ユネスコは、日本が最初に戦後国際社会に復帰するきっかけともなった国際機関である。戦後日本が進めてきた、教育・文化などの分野で国際貢献するためにも、今も特別な位置を占めていると思うのだ。

妙なナショナリズムで軽率な行動をとるべきではない。金で動く世界など、少なくともユネスコの目指す世界ではない。

http://www.sankei.com/politics/news/151010/plt1510100015-n1.html

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