この3年間、担任として同じ生徒に接してきた。私の授業のやり方など周知の事実で、気を使うこともなかったのだが、今年は初めての生徒を受け持っている。私は、定期試験前には、特別な試験対策プリントをつくっている。試験ができてから作成するプリントであるので、これをやればある程度点数が取れるという触れ込みのものである。(笑)
ただ、解答のプリントは出さない。解答を出すと、生徒は丸写しすることになる。私の対策プリントは、あくまで自分で学習するためのツールなのだ。今回は、最初だということもあって、ちょっと気合を入れて作った。今回の世界史Bの対策プリントは、まず旧約聖書の内容を整理するところから始まっている。創世記から出エジプト記の主な流れと家系図を真ん中に書き、ポイントなどを漫画の吹き出しのように整理するようにしてある。アダムとイヴの息子たちや、アブラハムの一族を書き込むことになっている。さらにユダヤ教の概念図やキリスト教の学習ポイントも細かく整理するようにしてある。
画像はないが、裏面にはイスラム教の学習ポイントと、登場した人名(アブラハムやパウロなど)の英語読みなどとともに、そんな人物かをまとめる表と、語句(終末や救世主など)のヘブライ読みやギリシア語読みとその意味をまとめる表を用意してみた。もちろん、人物名や語句は生徒がプリントを読みながら拾い集める努力が必要になっている。対策プリントは両面刷なのである。これを完成させるだけで、かなり勉強しなければならないはずだ。
生徒はよく「ここを丸暗記したら点取れますかあ?」などど聞く。私は「理解していないと無理。」と答える。私の試験はほとんど記号だ。だから正確な暗記能力より、理解した上で頭にひっかかっていれば回答できるのだ。私は社会科は暗記教科であることを否定はしないが、それ以上に理解のほうが大事だと思っている。
今回は問題数は97問と生徒に伝えてある。3問だけは記号ではなく書き込む解答ということだ。これも生徒に伝えておいた。さてさて、初めての私の試験、初体験の3年生たちはどう取り組んでくれるだろうか、授業態度が真面目なだけに大いに楽しみである。
2015年5月13日水曜日
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿