2015年5月19日火曜日

中間考査が始まったのだ。

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昨日から中間考査が始まった。世界史Bの試験は今日の2限目だった。金曜日もそして昨日も、文Ⅰ(文系の進学クラス)の生徒たちが質問に来た。面白いのは、その内容が、かなり専門的なものだったことだ。今回の範囲は世界史理解の大前提としての比較宗教学的な一神教(ユダヤ教・キリスト教・イスラム教)の内容なのだが、時間の関係で説明を割愛した部分もあった。そこを聞きたがる。たとえば、アブラハムとイサクの話は非常に重要なのでちゃんと説明したが、ヤコブの話は流した。そのヤコブについての質問だったりするのだ。イスラエル12部族とは何か?詳しく聞きたいというわけだ。試験で高得点を取りたいという質問ではない。旺盛な知識欲のなせるものである。ウィキなんかで調べた上で聞いてくる。本校では初めての経験である。こういう「学び」の姿勢が実に嬉しい。

ところで、中間試験の間に、採点もしながら私は教材研究を進めていくのが常である。世界史Bでは、2単位の中で、資本主義の発達の歴史と領域国民国家の形成について語るという大テーマを掲げている。(今回の一神教の話は、そのための土台である。)期末の学習範囲は、中世から近世を一気にやってしまう必要がある。封建経済から貨幣経済への移行。中世がいかに発展していくか?傭兵をキーワードに都市の発達による絶対君主の成立と、同時期に起こった大航海時代・ルネサンス・宗教改革…。なかなか面白い内容だ。担任した卒業生の時の約2倍のスピードになる。

きっとまた、流した部分を期末試験前に聞きにくる生徒がいるような気がする。それもいいかなと思ったりするのだ。

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