2014年6月23日月曜日

朝日 ニカラグアの中国運河

http://www.cubadebate.cu/noticias/2014/01/12/construccion-de-canal
-interoceanico-de-nicaragua-comenzara-en-diciembre-video/#.U6gbiZR_uss
先日TVで、パナマ運河の映像が紹介されていた。何度か見たことがあるが、改めて見るとなかなか面白かった。全世界的にパナマックス(パナマ運河を航行できる幅に合わせる)という船のサイズがあること自体が凄い。このサイズ、運河とは左右50cmの余裕しかなく、それを日本製の電気機関車が引っ張っているのだった。

ところで、今日の朝日新聞の朝刊に、中国資本(香港)が主導して、ニカラグアに新しい運河を建設する計画があることが大きく報道されていた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140623-00000001-asahik-soci

このニカラグアに運河をつくる計画は昔からあって決して目新しい話ではないのだが、中国資本がこれを主導するとなれば、話は違う。中米は、モンロー宣言以来のアメリカの裏庭である。ニカラグアは現在反米政権なのだが、そこに中国が主導して運河を建設するとなれば、アメリカは黙認するとは思えない。スエズ運河にせよ、パナマ運河にせよ、政治的・軍事的に極めて高い地政学的な価値を持っている。ある意味、中国のアメリカへの挑戦と受け止められても仕方がない。

中国資本は、あくまでビジネスと主張している。パナマックスより大きな船舶の運用を可能にするという利点を掲げている。しかしアメリカは、この計画を全力で潰す方向で動くのではないか。もちろん軍事的行動はとらないと思うが…。オバマ政権の外交政策が、このところ極めて消極的ゆえに、挑発的な打ち上げ花火かもしれない。しかし、あまり、アメリカをなめない方がいい、と私は思っている。アメリカは、基本的に弱気を嫌う国だ。

2 件のコメント:

  1. とても魅力的な記事でした。
    また遊びに来ます!!

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  2. 履歴書の書き方さん、コメントありがとうございました。

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