6限目LHRにてダンス練習 |
学校に着いて、野球部顧問の若手のU先生に昨夜のことを聞いた。まるまる1時間、監督のI先生が全3年生相手にノックをしていたのだという。今日でユニフォームを脱ぐ生徒もいる。いる、というより脱がない生徒の方がはるかに少ない。I先生の心中を思うと辛い。様々な思いがノックする一球一球に、こもっていたと思う。
ノックの後、メンバー発表をして、多くの生徒が涙したそうだ。
実は、N君はメンバーから漏れたそうだ。N君は気性の激しい子で、1年で担任した時大いに心配した。シャイだが、男気があり、私の美学に一致していて、クラスが変わっても可愛がっていた。今日の朝の私への笑顔の挨拶は、彼の成長を如実に物語っていた。
団活動の討議やダンスの練習を終えて我がクラスの終わりのSHR後。3人いる野球部は、いつもすぐにユニフォームに着替える。だが、今日はM君一人である。制服のままのT君と少し話した。「1年の時と同じように、応援するお前らを応援に行くなあ。」「はい。みんな、案外すっきりしています。大丈夫です。」もう一人のT君は、1人、着替えて校舎の周りを走りに行ったそうだ。何かを振り払うためなのだろう。それもいい。
こうして、みんな大人になっていく。
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