2014年6月1日日曜日

ブルーインパルス 理不尽な試練

http://webcache.googleusercontent.com/search?q=cache:http://prestigebike.hamazo.tv/e4849719.html
昨日、来る東京オリンピックの立替工事のため、現・国立競技場の最終日とかで、TVで特番をしていた。関西に住む私としては、行ったこともないし、ことさら惜別の情もわかないのだが、1964年のオリンピック開会式での見事な五輪を描いたブルーインパルス秘話は興味深かった。
当時私は小学一年生。記録映画で見た覚えがある。(自宅にTVなどなかった時代だ。)現ブルーインパルスなら造作もないことだ(ブルーの演技でハートに矢を突き刺す演技もある。)と思うのだが、当時としては画期的なことだったようである。

http://shougo.air-nifty.com/blog
/2011/01/post-dd1a.html
時代を考えれば、あたりまえのことだが、機体がF86セイバーだったことに改めて感慨を深めた。セイバーは朝鮮戦争で大活躍した旧式機だ。当時はまだレーダー機能も未発達で、肉眼でアクロバット飛行を行っていたらしい。熟練などというコトバで表すこともはばかれるほど危険な行為である。当時は、世界的にも空に五輪を描くなどということは至難のわざであったようで、それを緻密な計算と徹底的な練習で克服しようとしたという。東京上空でのリハーサル無し。最後の最後までうまくいかないままのぶっつけ本番。

いろいろ、この飛行について調べてみると、源田実氏の影が浮かび上がる。あの源田サーカスの源田実氏である。、私は子供の頃、ちばてつやの漫画(紫電改のタカ)で、その名を知った。真珠湾攻撃をはじめ、様々な場面で海軍航空隊に参謀として影響を与え、戦後空自に入り、退役後参議院議員を務めた人物だ。毀誉褒貶の多い人で、私などがどうのこうのといえないが、源田実氏がブルーインパルス生みの親。このオリンピックの飛行も、開会式では陸自、海自の出番があるのに、空自が無い故、空自の出番をつくらねば面目がたたない、との話だったそうである。当然、そんな逸話はTVでは放映できない。ともかくも、空自は、ブルーインパルスで一か八かの大勝負に勝ったわけだ。

この大試練を乗り越えたブルーインパルスに、率直に改めて拍手を送りたい。理不尽な命令だったと思うが、それを乗り越える美学を私は感じだ次第。上がどうであれ、隊長は部下とともに最善をつくさねばならない。人生においては、こういう理不尽な試練もありうると私は思うのだ。

0 件のコメント:

コメントを投稿