ジンバブエのハイパーインフレ時の超高額紙幣 |
「人よし・気候よし・治安よし」だった頃のジンバブエの遺産が、ビクトリア湖の観光資源である。今でも多くの観光客が訪れる。空港も近くにあるし、ホテルも完備している。ここだけは、現在の失敗国家ジンバブエらしからぬ場所であるそうだ。(ザンビアの方は、観光産業においては、様々な国立公園構想を推進しているものの、ジンバブエよりは完全に出遅れている。)
多くの欧米諸国の観光関係者は、ジンバブエのこの構想を白眼視している。まあ、当然である。今や、ムガベ大統領=ジンバブエである。国自体が信用できないので、成功するはずがなかろうという気分が蔓延している。どうも投資は呼び込めそうにないと私も思う。それほど評判が悪いのだ。
アフリカに旅をする人は、およそ2種類に大捌されると私は思う。非日常を求め、大自然の中で優雅に野生動物を見たいという、欧米の金持ち。さらにアフリカの国際協力に関わったり、超非日常の旅を求める人々。彼らは世界遺産や観光地が主目的ではない。どっちにせよ、観光客にとって欧米的なテーマパークはおよびでないのだ。
私は、このジンバブエの「ディズニーランド」構想、大統領の老害の賜物で、全く非現実的だと思う。そんなことにカネを使うべきではない。ジンバブエでは、そのカネを使うべき課題は山ほどあると思うのだ。
<Newsweekの記事>
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2013/08/post-3026.php
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