屋根の組み立て実験中の男子 |
ところで、今日のエントリーは、朝のSHRでの事である。昨日も6時くらいまで我がクラスの生徒は、店の看板やサーフィンボード、大・小の招き猫など様々な製作をしていたのだ。6時の段階で、とりあえず教室に全てを押しこんで下校した。朝のSHRの段階では、授業に支障がないように言っておいた。ところが、黒板の前にサーフィンボードが置いてあったり、発泡スチロールの切り抜きが机上にあったりであった。いつも通り、クラス代表のO君に「たのむわ。」と私が言う。「起立」とO君が声を出す。毎日の始まりだ。「顔と体。」と私が言う。皆が私に注目し、「礼」となるのだが…。
今朝は、全員が集中したままで私はこう言ったのだ。「この状態で礼ができるのかぁ。」
一瞬クラス全員の顔色が変わった。「この後始末は誰がするんや。いつも自分の出来ることを見つけてやっていくようにと言うとるやないか。さあ、どうする?」と、怒鳴るでもなく言ったら、ドドドッと皆が駆け寄ってきて、様々なものを片づけだした。その眼差しは真剣だった。野球部の生徒も、剣道部の生徒も争って後ろの席から走って片づける。もちろん、ダンス部の女子も、部活をやっていない女子も、今自分ができることを一瞬で考えて動いたのだ。
嬉しかった。もちろんちゃんと片づけてあったほうがいいのだが、一瞬の生徒とのやりとりは、我がクラスが1つにまとまった重要な儀式であったような気がする。
今日の6限も誰一人遊んでいる生徒はいない。生き生きと自分の仕事を探してやってくれていた。放課後は部活で頑張る生徒も多いのだが、6時前には、どんどん集まってきて、掃除をしてくれていた。嬉しいなあ。担任はいいなあ。と改めて思うのである。
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