2013年9月20日金曜日

模擬店は「海の家」 その7

昼休みに段ボールの補修 棟上げ準備
まだ誰も来ていない教室で、屋根の上に看板を建てるシステム(段ボールで屋根の角度に合わせて設置するように計算してある)を補強することから、私の今日の文化祭初日は始まった。舞台では3年生の劇が8クラス分行われる。私自身は、同じ青団の劇だけ見ることに決めていた。後は休息や、屋根の構造部分を固定するロープを買いにいったりしていた。昼休みには、男子に屋根の下に引く段ボールの補修を頼んでいた。

舞台が終わっていよいよ、クラス全員で棟上げ式である。安全管理も兼ねて管理作業員さんも協力してくださった。女子が持ち上げ、間に男子が入り、さらに渡り廊下の屋根に男子がいて引き上げる。無事引き上げ成功である。本校の渡り廊下は、上手く表現できないがジグザグ状になっているので段ボールを敷き、さらに足を踏み外さないようあらかじめマジックでマーキングさせておいた。こういう細かな配慮が安全性を生む。教師志望の男子を中心に、そういう配慮も伝えておくことにした。イベントはあくまで人づくりであるし、老い先短い私としては、少しでもイベントの進め方を伝えたい。

さらに看板、大招き猫、サーフボードと設置していく。これにスダレを設置していくのである。我がクラスの模擬店がどんどん完成に近づいていく。買い出し隊を派遣し、鉄板などレンタル商品も搬入。皆の顔が「一番」の誇りに満ち溢れていく。だが、私の狙いは別のところにある。他のクラスの壁になることである。他のクラスが、我がクラスの海の家を見て、がぜん張り切り出したのだ。予定になかった装飾、特に渡り廊下の上に何か設置しなければと、3年生の手伝い隊も大いに協力し、ガンガン頑張ってくれている。

棟上げ式 完成の写真は明日
実はそれが本当の狙い。別に我がクラスの順位などどうでもいいと私は思っている。2年生全体が、最後の最後で踏ん張って、人が育てばいいではないか、と思うのだ。「5組に追いつけ」中庭の空間が凄い熱気でスクランブルしてくれた。「5組にはやられました。でも負けたくない。」多くの生徒がそう言っていた。それが嬉しい。

老体に最後の鞭を入れて、明日を迎える。

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