2013年9月27日金曜日

朝日 ジンバブエ in CHINA

高橋朋子氏のジンバブエ理解の書
昨日の朝日新聞朝刊に杉山正記者の「ジンバブエ 中国台頭」という記事が載っていた。サブタイトルは「強制収容の白人農地 翻る深紅の旗」とある。

ルポは首都ハラレから北西に約100kmにあるチノイという農村から始まる。収穫が終わり乾期の枯れ草の風景に、突如スプリンクラーが水を撒く緑地が出現する。3年前から政府と契約した中国企業が運営している元白人の農地だ。そこは深紅の中国旗がはためき、スーツ姿の中国人が行き来する。現地の責任者によると、現在5000haの農地で小麦や大豆、タバコなどを年2回収穫する。20人の中国人と5000人のジンバブエ人が働くという。中国企業は直接運営する他に、現地農家と個々に契約し、全国に浸透しているという。

金やダイヤモンド、クロムなどの豊富な鉱産資源ビジネスにも中国企業が進出している。ハラレから北に60kmの金鉱山では、中国製のトラックや重機がフル稼働している。警備のジンバブエ人は、”中華人民共和国・保安”という腕章をつけている。12人の中国人が住みこみ150人のジンバブエ人を雇用しているが、公用語の英語が堪能な中国人はいないのだという。この鉱山は元イギリスの所有だった。鉱員の言によると、中国に経営が変わってから、給料も安全性も悪化したと言う。地下200mの作業でも落盤対策をしてくれないと嘆く。

ジンバブエ商工会議所のエコノミストは「中国による経済植民地化だ。中国系企業下の労働者は悲劇的だ。まるで奴隷のように扱われている」と語った。

この本もお勧め 衝撃のルポ
…ジンバブエの転落は、ムガベ大統領が独立闘争時に兵士たちに約束した白人農地を解放するという約束を、自身の大統領選挙の人気取りとからめ、過激な武装闘争的に行ったことから始まった。元宗主国イギリスとの穏健な白人所有から黒人所有への転換を破棄したわけだ。当然、白人は身の危険を感じ出国。有能な経営者と投資者を失ったジンバブエ経済は完全に破たんしたわけだ。私がジンバブエを訪れたのは、その混乱が一応ひと段落し、記録的なハイパーインフレの前夜という時期だった。まさに、ムガベの独り相撲のおかげで、ジンバブエの土台は崩れ去ったのだ。白人たちは穏健に黒人所有へ移行する長期的な計画を持っていた。それが大混乱したのだった。しかも為政者の非から経済制裁までくらうことにもなった。そんなジンバブエの一般の人々にとっては、白人に取って代わったのが、いまや中国人…という構図になる。

…ムガベが先日6選したが、高齢だ。彼を引きずり下ろすことはもうできまい。だが、彼が死去した後どうなるのか?ジンバブエの特にショナの人々は無茶苦茶人が良い。素直で明るく、素晴らしい人々だ。ンデベレの人々も接した経験はないが同様だと思う。今再びの武装闘争などは起こらないと私は思うが、中国企業はポスト・ムガベに備えた中長期的な展望を持つべきだろう。自国の利益だけを追求しすぎると、いくら人の良いジンバブエの人々でも黙ってはいまい。中国企業、悔い改めるべし。いくら稀代の独裁者の元にあるからといって、これ以上ジンバブエの人々を搾取してほしくない。私はそんな強い危惧を持っているのだ。よって、今日のエントリーのタイトルは、あえてこういう表現にしたわけだ。

0 件のコメント:

コメントを投稿