2013年4月1日月曜日

新年度 OGの話 2題

本校の桜も満開。
新年度が始まった。前任校のOGの話題を2つ。本校に講師として、T君が赴任してきた。彼女は秋田の国際教養大を卒業した優秀な生徒である。前任校での地理B・第三期の弟子でもある。先日、英語科の打ち合わせ終了後、本校内を案内した。塾で教えていたこともあるというが、実際学校で教えるのは教育実習以来なので、私も不安を感じている。英語力が高いということと、教える力は必ずしも正比例するわけではないからだ。こうすればいい、という道があるわけではない。

夕方、同じく地理Bの第六期の弟子、フランス留学のため1年卒業が遅れたが、某有名住宅関連メーカーに就職したA君から、メールが来た。社会人のスタートに当たり、私の教えた『ペルソナ』の話をふと思い出したらしい。自分の目指す人物の仮面(ペルソナ)を付けることから始めなさい、それがやがて自分の目指すパーソナリティー(ペルソナが語源)を確立することに繋がるという話だ。1歳上だということで、頼りにされているらしく、プレッシャーを跳ね除けようと懸命だ。

ところで今、外山滋比古氏の「思考の整理学」(ちくま文庫/1984年第1刷)を読み始めたところである。最初から無茶苦茶面白い。外山氏は、『学校は(自力で飛ぶことのできない)グライダー人間の訓練所である。』という。学校は先生と教科書にひっぱられて勉強する。独力で知識を得るのではない。いわばグライダーのようなものだ、というわけだ。…なるほど。

彼女たちは、決してグライダーではない、と私は信じている。自分の力で飛翔せよ。私はじっと見守るのみ。

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