赤いユダヤ人 |
京都文化博物館の本館3F・4Fがシャガール展の会場だった。土曜日ということもあって、かなり混んでいる。ちょっと立ちっぱなしで並んで見るのはツライのだが、なんといってもシャガールである。作品が素晴らしいし、なによりシャガールが、ユダヤ人であること、キュビズムの影響を強く受けていたことを学べるような展示にしてあったことが素晴らしいと思う。シャガールがユダヤ人であることは、我々夫婦にとっては当然の話だが、キュビズムの影響は面白かった。特に印象に残った作品は、まず『赤いユダヤ人』を挙げたい。圧倒的な存在感がある。シャガールの作品は、隅の方に小さな画像がちりばめられていて、その作品の趣旨がわかる仕掛けがある。この『赤いユダヤ人』も、ヘブライ語で後ろに律法が書かれている。それが美しい。
今回の展覧会の目玉展示は、モスクワのユダヤ劇場の壁画である。様々な紆余曲折を経て現存する壁画を当時の配列のママに転じしてある。必見である。33歳の頃の作品故、特に『ユダヤ劇場への誘い』などは、シャガールのキュビズム的な代表的作品であると言っていいだろう。
いやあ、よかった。だが疲れた。足がパンパンである。(笑)
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