2012年11月20日火曜日

北海道弾丸ツアー報告

ニセコの体験学習の牧場から羊蹄山を望む
昨夜は、結局9時過ぎに帰宅した。宿泊施設や体験学習の視察を中心に回ったのだが、いやあ疲れた。昨夜はとてもエントリーできる状態ではなかったので、2日間お休みさせていただいた次第。で、ちょっとだけ報告編。最も面白かったのは、体験学習の視察であった。ニセコで農業体験や漁業体験を修学旅行に斡旋してくれる団体を、私が企画段階でリサーチしたことから話が始まった。ただ11月というシーズンオフなので、心配していたのだった。実際行ってみると、農業体験は時期が悪いとのこと。そりゃそうだ。だが、酪農体験でMAX200名、漁業体験もMAX200名受け入れ可能ということだった。本校の生徒数は320名。一気に体験が可能になった。

漁業体験は、実際漁船に乗ってクルージングもしてくれるらしい。海が荒れていても内海で必ず乗せてくれるらしい。魚群探知機なんかも見せてくれるし、漁業組合の海産物の選別の仕事やホッケなんかを三枚におろしたりと、なかなか面白そうだ。ツナギや長くつも貸してくれると言う。しかも面白いと思ったのは、木のチップなどを海に撒いて「海の肥料」の実験をしるそうで、「環境問題」を前面に出していることだった。話を聞いていてESDを推進する社会科教師の立場からはかなり嬉しかった。もちろん利益を出すのだろうが、基盤にそういう「理念」をしっかりと持ってくれているのはホント嬉しい。

「ベコ」に飼料をあげる
酪農体験のほうは実際に連れて行ってもらえた。羊蹄山がどどーんと見える牧場だった。最初は乳牛に干し草をあげることから始めるらしい。面白そうだ。干し草だけではなく、豆などの様々な餌を近くまで寄って、手であげたりもするそうだ。もちろん作乳体験や、時には子牛が生まれることもあるらしい。ここでも「食育」を念頭に体験させてくれるそうだ。

ちなみに漁業体験は海鮮バーベキュー、酪農体験はジンギスカンの昼食もつくそうで、なかなかいい。ただ、体験する漁港や農家などはニセコ一帯に散らばっているらしい。観光バス8台を駆使し、班ごとに組み替えた生徒集団を次々と体験場所に降ろしていかねばならない。担当者としては、運営も面白そうだ。

牧場で、担当者のMさんが、熱心に「食育」を語ってくれた。「先生はどんなことを生徒に学ばせたいと思っておられますか?」と聞かれたので、間髪をいれず「地球市民ですね。」と答えたら、ちょっとびっくりしてから大いに喜んでくれたのだった。(笑)

ところで今日も4時間授業だった。クタクタだったが、なんとかやりとおした。何といっても、1年生の現代社会は、私自身が大好きなサルトルの授業だったので…。ふぅー、である。

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