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地味だが、これが聖墳墓教会の入り口 |
相変わらず毎日新聞は報道が遅いようで、今日の夕刊に載っていたのだが、エレサレムの聖墳墓教会がモメている。そもそも聖墳墓教会は、オスマン=トルコ時代から水道料金が免除されていたらしい。第三次中東戦争で、エレサレム旧市街がイスラエルの支配下に入った時、エレサレムの市当局もその伝統を踏襲していたようだ。ところが、1990年代に設立された水道会社が、最近になって、この伝統を認めず水道料金を請求。15年前からの分を合わせて、なんと900万シュケル(1億8500万円)。聖墳墓教会の銀行口座も凍結されてしまい、ギリシア正教の教会は司祭に支払う給料も停まってしまった。教会は、これに抗議し、閉鎖を検討中で、イスラエル観光省が仲裁に入っているという。
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おばさんが祈っているところがゴルゴダの丘の十字架のあったところ |
なるほど。イスラエルに行った際、観光客のほとんどはキリスト教徒だったように思う。ロシア正教の団体、韓国のプロテスタント教徒の団体、コロンビアのカトリックの団体も見たぞ。キリスト教徒にとっては、聖墳墓教会にあるイエスのお墓は最も重要な巡礼の場所だ。おそらく全てのキリスト教徒は、この聖墳墓教会に足を運ぶはず。そこが、水道料金未納で閉鎖とは、イスラエル観光局にとっては、大損害だ。黙って見ているわけにはいくまい。
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これがその十字架の立てられた跡の穴 |
この水道会社が何故、急に水道料金を請求したのかは、今のところ日本に入ってくる報道ではよくわからない。息子にでも聞いてみようと思う。(笑)銀行口座の凍結という非常手段に出ているところから、イスラエル政府もいっちょかんでいる感じだが…。
それにしても、唐突な話である。まるで、日本の江青、文科相の大学不認可ようだ。権力を振り回すだけが、自己実現と考える輩にはうんざりだ。
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