ウシリカ HPより |
私が、いいなあと思ったのは、学校を作っても保護者の協力が不可欠だということを、矢野さんが実践されていること。ブルキナで教育省の方(JICAの取り組みを見学した後お話をさせていただく機会があったのだ。)と語り合った時、子供への教育の重要性を認識してもらうこと、同時に大人にも識字率を広めること、貧困を克服するための地域的な取り組みなど、保護者との関わりは極めて重要なことだという結論になったのだ。
もうひとつ、矢野さんが、ケニアで「メンテナンス」をすることを推進していることだ。ケニアの国土地理院のような役所で日本人専門家から、「スワヒリ語にはメンテナンスにあたる語彙がないんですよ。」と教えてもらったことを思い出す。語彙がないと言う事は、そういう概念が、スワヒリ語世界にないことを意味する。科学技術(経済と言い換えてもいい。)を発展させるためには、メンテナンスの習慣は必須だ。
学校と保護者の関わり、メンテナンスの重要性。こういう「開発経済学のミクロな部分」に矢野さんがきちんと対応されていることに、私は嬉しく思った次第。矢野さんが代表を務めておられるNGOは、Ushirika International(ウシリカ・インターナショナル)というらしい。ウシリカとは、スワヒリ語で「一緒に」を意味するそうだ。矢野さんのますますの活躍を期待したい。
http://ushirika.jimdo.com/
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