サバクバッタの発生分布 |
http://www.afpbb.com/article/environment-science-it/environment/2908938/9728996?ctm_campaign=txt_topics
なかなかいい取り組みだと私は思う。FAO・WFOには是非とも頑張ってもらいたい。ところで、このサバクバッタという奴、とんでもない奴である。モーリタニアからインド北部まで分布していて、60カ国に被害を与えているらしい。必ずしもいつも集団発生するわけではないようだが、雨季の雨が多いと、集団発生し、世代交代(1年で2~5世代)しながら集団を拡大していくらしい。自分の体重と同じくらいの緑の植物を食べる。緑色の植物ならなんでもありで、さらに排せつ物で植物を腐らせるらしい。風に乗って移動するので、1日100~200kmも移動するという。
http://wkp.fresheye.com/wikipedia/%E3%82%B5%E3%83%90%E3%82%AF%E3%83%90%E3%83%83%E3%82%BF
まったくとんでもない奴なのだ。幼虫のうちに対策をとればいいとか、フェロモンを利用して集団をつくらせないとか、様々な取り組みもあるようだが、そういう対策を取るべき国が概してガバナンスや治安が悪い。エリトリア、スーダン、ニジェール、チャド…うーんと唸ってしまう。人間の安全保障から対処しなければならない最底辺国が多い。そうれどころではないと言う感じだ。そこからさらに不幸が拡がっていく図式になっている。こういう不幸のパラダイムを先進国がまずなんとかしていかないと、と私は思う。豊かな人間は自分の利益にならないことには、できるだけ目をつぶるらしい。
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