2010年3月27日土曜日

人事の季節


 今日の朝刊に、大阪市教育委員会関連の人事が発表されていた。だからもうブログに書いてもいいと思うのだが、毎年3月後半は人事の季節である。一般の教員の転勤が決まり、新任の人事が決まり、管理職の人事とそれに伴う第二次の人事があって、来年度の体制が決まる。もう30年もこの業界で生きていると、いろいろな人事があった。私は、今年度本校9年目の新学期を迎える。転勤の希望は出していなかったので気楽なものだ。しかしながら、仲の良い先生方が去ったり、知った先生が来たりと、毎年様々な悲喜こもごもな出来事がある。ほんと、大阪市の高校の世界は20校ほど。狭いのである。
 新聞に載るのは、当然管理職の人事である。本校では校長が退職されるので、どなたか必ず新しい校長を迎えることになる。今度は委員会から迎えることになったようだ。女性校長である。教頭も女性なので、大阪市としてはかなりめずらしい人事となった。私は新校長を全く知らない。どんな方か、正直、楽しみ半分不安も半分といった感じである。「期待」という言葉を使わないところがミソである。過度な期待は御法度。公立高校で、校長がやれることとやれないことは、およそ判ってきた。無茶を言うようなことはしない。ただ、組織の常として、「長」のポリシーは必ず組織に大きな影響を与える。どんな方か理解したうえで、何を期待したいかを、自分で決めるつもりである。
 さて今日の本題である。後輩が次々と教頭になっていた。特に、本校の「主席」は、前任校からの漫才コンビを結成していた弟分である。某校の教頭にめでたく昇進した。JICAのセミナー中にメールがあり、当然事前に知っていたものの、彼と同期あるいは年下の後輩の名も新聞に載っていた。ある程度情報はあったものの、こうして見ると、なんとも感無量である。
 私は、管理職には向いていないと思っている。理由は簡単である。バランス感覚があまりないのである。ドクトル・マンボウ青春記風に言うところの『鬱勃(ウツボツ)たるパトス』はもっているが、基本的に「情」の人なので、時には非情さも要求される管理職になったらストレスで死んでしまうだろう。また基本的に威張ったり、威張られたりするのは美しくないと思っているので、そういう世界は苦手である。管理職になった同輩や後輩を見ると、私と基本的には同じ人種なのに、うまくその辺を使いこなすことができるのである。まあ、要するに私が「子供」だということかもしれない。(笑)それ以上に、私はやはり授業をしていたい。最終的には、これに尽きるのかな、と思う。うちの弟分の「主席」は、人一倍授業が好きな男なので、後で後悔するかもしれない。しかしルビコン川を渡った以上、バランス感覚を磨き、大きな立場でがんばって欲しいものだ。

4 件のコメント:

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  4. 覚書:哲平さんから、管理職についてのコメントがありました。それに私もお答えしたのですが、ご本人から削除依頼がありましたので、削除させていただきました。まあ、十分ハクナマタタ(スワヒリ語でノープロブレム)だったと思いますが…

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