2024年7月3日水曜日

You Mark 四苦八苦

https://www.itreview.jp/products/youmark-personal/profile
地理総合の試験日で、答案が返ってきた。先日PCでの採点をするアプリ、YouMarkの下準備をしてあったので、早速入力を始めたのだが、最後の大問の解答用紙の大きさが規定以下だということで、それ上進まなくなかった。ゲゲゲ…である。改めて、エクセルから、答案用紙の白紙と、模範解答をプリントして、PDFに落としやり直す羽目になった。果たして、うまくいくのだろうか?

今日は、前回お世話になったM先生は休暇を取られていたので、ご存知そうな先生方に何人もお聞きしてなんとか採点する段階までこぎつけた。問題は、その大問4である。そこから採点することが可能なようだったので、やってみた。…なんとかうまく採点できたので一安心。

PCというのは、何度も失敗して身につくものであることは、認識している。とはいえ、今日はそれに時間を費やしすぎて随分と疲れてしまった。学院の先生方は、やさしいのでホント助かったが、独りだと発狂していたかもしれない。(笑)

2024年7月2日火曜日

世界価値観調査のプリント化

世界価値観調査の英語版をもとに、少し解説するプリントを作成後、さらに、提出用のプリントを作成した。(上記画像参照)図中(下記画像参照)のゾーンは、8つあり、まずはその和訳をしてもらう。

ゾーンで、ややこしいのは、”Confuciaan”である。これは、日本、中国、韓国、台湾の4カ国で、”儒教世界”を表しているようだ。私は、東アジアでいいと思う。最大の理由は中国は全く儒教世界ではないこと。韓国も礼はあるが、仁や義はないに等しい。日本も儒教、特に朱子学の影響は強いが、仏教や神道、さらに西洋思想の影響もあるまさに雑居ビル的存在であるからである。また、”EX-Communist”は、直訳すると”元共産主義者”となるが、”旧社会主義国”でいいだろう。"English Speaking"は英語圏、イギリスゆかりの国々である。

さらに図中のすべての国をゾーンごとに表に整理した。これを和訳させる作業。英語の能力はともかく、地名の知識が乏しい生徒もいるので、案外苦しい作業になるかもしれない。だが、勉強、勉強。(笑)しかも、主な宗教を調べることも追加してある。これが大変だろうと思う。

"Catolic Europe"とは、タイトル通りカトリックなのでイージーだが、フスの宗教改革の伝統を持つチェコについては、無宗教で有名になっている。ここに正教会の総本山・ギリシアも入っているのも不思議だ。”Protestant Europe”は、北欧は、ルター派と記入して欲しいところ。また東西ドイツがこのゾーンに入っているが、ルター派の本家でありながら現在は若干カトリックのほうが多いそうである。カルヴァンのスイスも同様。これは、プロテスタントがカトリック以上に無宗教化している傾向にあるようだ。ゴイセン(カルヴァン派)で有名なオランダも、カトリックのほうが現状では多い。"English Speaking"というゾーンはまあ、英国国教会ゾーンであるわけだが、アイルランドはカトリックだし、アメリカでは英国国教会はあまり影響力を持たない。宗派分類ではカトリック、小宗派をかき集めるとプロテスタントでカルヴァン派がそこそこ強い。つまり、このゾーン分け自体が、的確であるとは言えないわけだ。というより、実に難しいのである。というわけで、ギリシア・アイルランド・チェコについては宗教欄に( )書きを私が記入することにした。

生徒にとって、あとイージーなのはカトリックばかりの"Latin America"と正教会が多い東ヨーロッパくらいで、アジアやアフリカも、イスラム教や旧宗主国のキリスト教、ヒンドゥー教やユダヤ教などが入り乱れている。これは、それぞれ調べて欲しいところ。

上記画像にはないが、表の下に、この世界価値観調査を見て気付いたことを”できるかぎり”文章化してもらう欄がある。さて、どんな記述が見られるか、楽しみである。

2024年7月1日月曜日

世界価値観調査考2

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%96%E7%95%8C%E4%
BE%A1%E5%80%A4%E8%A6%B3%E8%AA%BF%E6%9F%BB
世界価値調査についての続編である。ウィキでさらに調べてみた。この調査は、面接による250ほどの質問調査 で1カ国あたり平均1330人のアンケートから集計されているようである。

縦軸の伝統的という意味では、宗教の他に親子間の絆、伝統的家族関係、権威への服従、離婚、中絶、安楽死、自殺への抵抗感、自国への誇り、ナショナリズムなどか関連している。

さらに、サバイバル(生存)ー自己表現の横軸では、自己表現とは、LGBTや外国人などのマイノリティーへの寛容性、環境への配慮、社会的信頼や穏健な価値観と家計している。もちろん、アメリカのミシガン大学のロナルド・イングルハート氏の主導故に、この自己表現は民主主義の中心価値観とされる。

佐藤先生の図には、各国の位置は示されていないが、これには国名が入っている。この方がはるかにわかりやすい。PDFでこの図を各生徒に送ることも可能なので色分けされて見やすいし、こちらには、旧社会主義国という破線の括りも入っている。