https://www.mui-motosumi.co.jp/hpgen/HPB/entries/223.html |
さて、今日の主題は、東チモールの話。アジアで最も新しい独立国(ポルトガル領からインドネシア支配下より独立)。この国の通貨は何の関係もないUSドル(硬貨は独自発行している)だそうだ。
地元民の言語は、テトゥン語(インドネシア語と同じオーストロネシア系だが相互には通じない)だが、口語で経済用語や学術用語の語彙に乏しい。スワヒリ語みたいなもので、中等教育以上には使えないらしい。ポルトガル語は少数の高齢者エリート層と独立後に教育を受けた若者中の優等生しか通じない。インドネシア語は20年強の支配を受けていたので中年層にしか通じない。しかも、それら以外に岩手県程度の国土に15もの言語が存在しているらしい。
テトゥン語と類似性があるインドネシア語で教育を行い、第二外国語として英語を普及させれば、インドネシアやオーストラリア、シンガポールなどと交流が活性化するに違いない。実際、島の西半分は同じテトゥン語が最大限語で、インドネシア領である故インドネシア語と英語での教育が行われている。だが、ポルトガル植民地として450年過ごし、インドネシアによる血の弾圧の記憶を克服するには、やはりポルトガル語で教育することが良いと言う事になったようだ。これは、我々がとやかく言う話ではないが、国富・経済効果という観点からは決して良い選択だとは言い難い。
https://www.eurasia.co.jp/travel/tour/AE08 |
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